マニュアル屋の随想

「もの補助」とは何か

恐縮です。
 
 
いきなりですが、工場の設備投資を後押しする「ものづくり補助金」は中小中堅企業様にとって大きなアドバンテージを運んできてくれる存在だと思います。
 
 
そこで、このブログの場では、長年に渡り蓄積した私の頭の中にある「ものづくり補助金」のレシピといいますか、考え方を備忘しようと思います。
 
 
自身の備忘ながら、何かしら、あなたのお役に立てることがあれば、私も嬉しく思うのでございます。
 
 
 
まずは、「ものづくり補助金」申請の要点と言いますか、難点について、書き留めておこうと思います。
 
 

「ものづくり補助金」の申請の難点は、国に申請書を出して認められれば、補助金を受け取る権利を得られる作業にはなります。 
 
 
しかしながら、登記申請などと異なり、書類の要件さえ満たし、書くべきことが書かれていれば、補助金を受け取れるというものではない、というのも事実なのです。
 
 
その理由の前に、ブログの開始に当たり簡単な自己紹介をば・・・
 
 
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私は愛知県並びに岐阜県にて、主に補助金申請の代行業務と工場の効率化に向けてマニュアル整備業務を行っております。株式会社奥義舎の河合初雄(かわい・はつお)と申します。
 
 
私は元々、愛知県・岐阜県の工場で工員として働いておりました。
 
 
実は、製造の現場を経験した身からすると、実は製造の現場ではマニュアルはほとんど不要といいますか、そもそも役に立つ内容がありませんし、使う必要もないという部分があります。
 
 
マニュアルが有効に機能するのは「ものの置き場所によって生産効率が変わる」ような現場であり、それ以外の現場では、治具や機械のプログラムなどで完全に流れができている中で業務が進むため、マニュアルを整備する意味があまりございません。
 
 
もちろん、ISOの取得のためなどで、マニュアルの整備が必要になることがあることも確かです。
 
 
一方で、マニュアルの整備を取扱っている私が言うのもアレですが、実際に、マニュアルが活用できる現場はそう多くない、というのが私の実感です。
 
 
そうはいっても、私が得意としていることはマニュアルの整備であり、現場の改善です。
 
 
このノウハウを活かして、様々な企業様のお役に立つ方法は無いのでしょうか。
 
 
そう考えました時に、マニュアルがとても有効に機能する分野があることに気が付きました。
 
 
それが、補助金の申請業務なのです。
 
 
何故かと申しますと、補助金申請のために作成する書類には「型」があり、書くべき内容も予め決まっています。
 
 
つまり、フォーマット形式で必要なことを記載していくことで、申請書の様式を整えることができるのです。
 
 
もちろん、単なる穴埋めでは補助金を交付したいと思って貰えるような申請書にはならないかもしれませんが、
そこは私は工場向けマニュアルの整備におけるプロでございます。
 
 
実際に、私が補助金申請の代行を行う際には、私の頭の中にある雛形に各企業様の情報を穴埋めしているに過ぎませぬ。
 
 
その結果はと言えば、直近の平成30年度補正予算ものづくり補助金2次公募では幸運にも採択率100%でございます。
 
 
しかし、繰り返しますが、この実績は、私の頭の中にある申請書の雛形に各企業様の情報を穴埋めしたに過ぎませぬ。
 
 
ものづくり補助金は中小中堅企業様にとって大きなアドバンテージを運んできてくれる存在だと思います。
 
 
そこで、このブログの場にて、私の頭の中にある「ものづくり補助金」のレシピといいますか、考え方を備忘しようと思います。
 
 
その中で何かしら、あなたのお役に立てることがあれば、私も嬉しく思うのでございます。
 
 
 
前置きが長くなりました。本題に入りましょう。
 
 
 
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そもそも「ものづくり補助金」とは何ぞや。ということです。
 
 
正確なところをお知りになりたい方は、
 
 
「●●県 ものづくり補助金」と検索していただければ、お住いの地域のものづくり補助金のポータルサイトにヒットするでしょう。
 
 
当ブログは私の考え、私流を書かせていただきますので、あくまでも参考程度に、実際に申請をされる場合は、必ずこちらを準拠してください。
 
 
そうでした。「ものづくり補助金」とは何ぞや。ということです。
 
 
これは、ある期間内に設備投資をされる企業が、上限を1,000万円として設備投資額の2分の1(特定の条件を満たせば3分の2)に相当する金額が補助されるというものです。
 
 
また、名称こそ「ものづくり」とありますが、この補助金は大きく「革新的サービス」と「ものづくり技術」の2分類がありまして、工場以外の企業でも、申請することができます。
 
 
実際に、私も幾つか「革新的サービス」で申請される企業様をご支援させていただき、採択されております。
  
 
つまり、大変すそ野が広く汎用性もあり、使いやすい結構な補助金なのでございます。
 
 
一方で、この使いやすさがために実際に交付を受けることは難関となっている事実があります。
 
 
どういうことかと言いますと、補助金は日本全国で予算が設けられており、優秀であると認められた事業から順に補助金をもらう権利が得られ、予算を使い切ったら、
その時点で残った企業は補助金を受け取ることができなくなります。
 
 
つまり、コンペです。
 
 
なので、国に申請書を出して認められれば、補助金を受け取る権利を得られる作業にはなりますが、登記申請などと異なり、書類の要件さえ満たし、書くべきことが書かれていれば、補助金を受け取れるというものではありません。
 
 
「ものづくり補助金」の申請における結果は、書き手の経験や力量に大きく左右されるのです。
 
 
まずは、ザックリですが、「ものづくり補助金」の説明でした。
 
 
「ものづくり補助金」の申請の難点は、国に申請書を出して認められれば、補助金を受け取る権利を得られる作業にはなりますが、登記申請などと異なり、書類の要件さえ満たし、書くべきことが書かれていれば、補助金を受け取れるというものではありません、というのも事実です。
 
 
最後までお読み頂きありがとうございます。
当ブログは私自身の備忘に過ぎませんが、あなたにとって何かしらお役に立てていれば幸いです。
 
 
では、再びご縁がありますことをお祈り申し上げます。
 
 
合掌

TIME2019.11.11  考え方,雑感,補助金申請書作成支援

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