マニュアル屋の随想

もの補助獲得ストーリー

恐縮です。
 
 
工場の設備投資を後押しする「ものづくり補助金」は中小中堅企業様にとって大きなアドバンテージを運んできてくれる存在だと思います。
 
 
そこで、このブログの場では、長年に渡り蓄積した私の頭の中にある岐阜尾張における「ものづくり補助金」の考え方を備忘しようと思います。
 
 
私自身の備忘ながら、何かしら、あなたのお役に立てることがあれば、私も嬉しく思うのでございます。
 
 
さて、
 
 
本日は、もの補助を獲得するために必要なストーリーについて書きたいと思います。
 
 
前提として、補助金を交付するか否か、申請書類の事業計画を採点する専門家がおり、その専門家に出来る限り合格点をいただく必要があるということです。
 
 
専門家の先生とは、地元で活躍する税理士さんや会計士さん、中小企業診断士さんです。
 
 
ところが、この方たちは必ずしも御社の業界や技術的な知識に精通している訳ではございません。
 
 
そのような業界や技術的な知識に精通している訳でない方達に御社のビジネスに合格点を付けて貰うためには、「素人」の方にとっても分かりやすく記載する必要があります。
 
 
そのための有力な手段として「ストーリー」があります。
 
 
では、どのように「ストーリー」を組み立てて行けばいいのでしょうか。
 
 
【もの補助獲得ストーリー】
(1)自社は誰が何をどのような想いで作っている工場であるのか。
(2)自社の強みは何か?
(3)お客様から、ある要望をされているが現状では対応が極めて困難である。
(4)しかし、困難であるが故に商機でもあり、対応できるようにしたい。
(5)対応する上で、現状は技術面に課題がある。
(6)その解決のために設備投資が不可欠だ。
(7)強みを活かした新設備の使い方により、強みがさらに強くなる(革新性の創出)
(8)お客様の要望に対応して新たな事業が立ち上がる。
 
 
私が工場の申請書作成をご支援させていただく場合、上記の8ステップのストーリーを骨子としています。
 
 
では、各項目についてご説明をしましょう。
 
 
(1)自社は誰が何をどのような想いで作っている工場であるのか。
 
これを「会社概要」といいます。
 
 
「会社概要」とは、自社の紹介に当たる部分です。
 
 
審査員の先生方は必ずしも製造業に精通しているとは限りませんし、ゴム・プラスチック・鉄製品、自動車部品、航空機分野のように分類に入り込めばますますその傾向は強くなるでしょう。
 
 
御社の補助金申請は技術的な詳細な内容を含むため、全くの素人の方に分かりやすく、そして興味を持って貰うように書いた方がいいでしょう。
 
 
ここで重要な点は、
・お客様は誰か?
・御社の製品は何であるのか?
・その製品は最終的に何に組み込まれているのか?
  
 
特に下の2ツは、文字だけで示すよりも写真で示した方がはるかに分かりやすいでしょう。
 
 
最終的に何に組み込まれているのか、につきましては「トヨタ自動車のプリウスのエンジン部分」に組み込まれています。
 
 
という具合に、最終製品名にまで言及できれば、審査員の先生方にもイメージしてもらいやすくなるかと思います。
 
 
さて、本日はまず(1)について書きました。
 
 
次回は、(2)以降についての詳細を書きましょう。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございます。
当ブログは私自身の備忘に過ぎませんが、あなたにとって何かしらお役に立てていれば幸いです。
 
 
あなたと次もご縁がありますことをお祈り申し上げます。

TIME2019.12.05  もの補助獲得ストーリー

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