マニュアル屋の随想

SWOT分析の根拠

そのSWOTは正しいと断定できますか?
 
 
さて、
 
 
知り合いの中小企業診断士さんのお話でございます。彼には彼の事業の軸を定めるお手伝いをしてくださる方がいらっしゃるそうです。
 
 
とある日、彼はその方と、彼の事業内容についてお話されたときのことだそうです。
 
彼「まずはヒアリングをして経営者の方に自社の強みをお聴きします」
 
その方「あなたは、なぜそれが強みだと分かるのですか?」
 
彼「・・・」(経営者の方からお聞きするから、違うな同業者から幾らかお聞きしているから?いや、その企業はその企業の「強み」があったし・・・そういえば俺はどうして「強み」かどうか分かるんだ??)
 
 
そして、頭がフリーズしたそうです。
 
 
このことをきっかけにして、少し考えられたそうです。
 
 
まず、自身が「強み」について浅い認識しか持ち合わせていなかったことは理解できたそうです。
 
 
そして、彼がいくつか企業から事業計画書作成を依頼された際、各社同じような内容を「強み」として記載するケースが多かったと気付いたそうです。
 
 
うーーん、似たようなことを「強み」と言うている。本当に「強み」があるから、お客様に選ばれているのだろうか?
 
 
次に、彼自身に視点を移しますと、彼の「強み」は何かが明確ではなく、本当に自身がお客様のお役に立てているかどうかもまたよく分かっていないことに気付かれたそうです。
 
 
彼が、自分の軸を定めていき、お客様の成果に貢献するために、お客様の強みが何なのかを見ることができようになっていく様子を静かに見守りたいと思います。
 
 
合掌

TIME2019.10.18  お知らせ

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