マニュアル屋の随想

思考の5S

5Sというアイデアの肝は「整理(いわゆる断捨離)」であるとされます。
 
 
さて、
 
 
急に熱くなってきました。とある中小企業診断士の方のお話です。彼は先週あたり、とても「混乱して」「焦っていた」らしいのです。
 
 
彼には、彼の思考の枠組みを整理するお手伝いをしてくださる方がいらっしゃるそうです。
 
 
彼は、その方に「混乱してます」「焦っています」とお話したそうです。すると、
 
「だったら一度大きな紙の真ん中に「今、混乱していること」次に「今、焦っていること」と書いて整理してみてはいかがですか?」
と言われたそうです。
 
 
早速やってみましたら、彼は7月に入って、新しい活動を幾つか進めており、更には既存の関係との案件もありで、やるべきことに雁字搦めの状態なのが紙の上に現れていました。
 
 
そりゃ、この状態では「管理」なぞ不可能だし、まったくもって動きは取れないな、と感じたそうです。
 
 
とりあえず、今やる必要のないことをズバズバ切っていき、次に処理することに進んだのだそうです。
 
 
彼はこの一件から、できない人は「自身の頭の中だけで処理しようとする」そして、できる人は「自分の頭の外に出して処分する」のだと学びました。
 
 
彼は紙に書く等のアウトプットをすることなく、自分の頭の中だけで処理しようとしていた非効率を痛感されたそうです。
 
 
この考え方は、彼自身もこれまで読んだ本や勉強の中で「知っていた」と思います。しかし、習慣はまさにできない人のそれであったことに気付かれたそうです。
 
 
その結果、彼の身動きは鈍く、タスクは積み重なっていかないので、何事も成ってこないのだと感じられたそうです。
 
 
まずは、日常的にものを考えるときや、次やるべきことは紙に書き出すことを彼は習慣化しようとしているらしいです。
 
 
彼が、自身を過信して頭の中だけで処理する癖を改めて、髪で整理する「良い癖」を身に付けて、1つ1つ物事を積み上げて行けるようになっていく様子を静かに見守りたいと思います。
 
 
合掌

TIME2019.10.12  お知らせ

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