マニュアル屋の随想
申請書作成代行業界とは
恐縮です。
工場の設備投資を後押しする「ものづくり補助金」は中小中堅企業様にとって大きなアドバンテージを運んできてくれる存在だと思います。
そこで、このブログの場では、長年に渡り蓄積した私の頭の中にある「ものづくり補助金」のレシピといいますか、考え方を備忘しようと思います。
自身の備忘ながら、何かしら、あなたのお役に立てることがあれば、私も嬉しく思うのでございます。
さて、
本日のテーマは私が提供する役務である「申請書作成代行」の業界の構造について書き留めておこうと思います。
前回書きましたが、補助金申請書は登記の申請などと異なり、誰が書いても必要事項さえ記載してあれば、目的が達成される類のものではありません。
実情は限られた予算から補助金を受け取る権利を勝ち取る「コンペ」の様相であるため、書き手の力量により、目的が達成される確率は大きく異なります。
「もの補助」は7年連続で公募されており、すっかりメジャーな補助金となりました。
一方で、書き手の力量が問われるため、企業自身が作成することもできるのですが、「業者」に申請書作成の支援や代行する役務をご利用される方も増えています。
「業者」は、主に中小企業診断士や税理士さん、行政書士さん等の士業の方やコンサルタント、機械メーカー等々・・・
様々な書き手がひしめき合っている現状があります。
そして書き手についても、経験や力量に大きなバラツキがあるため、目の前の書き手の方を見極めることが必要になると言えるでしょう。
多くの場合、書き手は機械メーカーや銀行・信金等、工場の方々から、ご紹介されてお目にかかることになるでしょう。
ご紹介を受けたということは、真に値するお方であることに疑いはありませんが、万が一ということもありますので、業界の一般的な構造をご理解されるといいかと思います。
申請書作成代行業界における一般的な構造とは、
(1)書き手の頭の中の採択率は一定である。
(2)書き手の頭の中の採択率は一定なので、申請件数(母数)を増やす工夫をこらす。
(3)不採択のリスクは取れないので、料金体系はそれを前提としたものになる。
私の調べですが、「業者」である書き手の圧倒的多数は、この(1)~(3)の構造が前提となっており、お客様の立場となる企業の側から見れば、結果的に「数打てば当たる」、「当たり外れの丁半バクチ」の様相を呈するのが実情です。
繰り返しになりますが、補助金申請書は登記の申請などと異なり、誰が書いても必要事項さえ記載してあれば、目的が達成される類のものではありません。
実情は限られた予算から補助金を受け取る権利を勝ち取る「コンペ」の様相であるため、書き手の力量により、目的が達成される確率は大きく異なります。
なのですが、「業者」である書き手の事情として、上記の(1)~(3)の構造を満足するためには、補助金の申請において最も重要となる「書き手の力量」が満足しがたい状況が生まれてしまうことが実情です。
このあたりの詳細につきまして、次回以降順番に私自身の経験や調査を踏まえた結果から、分かる範囲・書ける範囲でお伝えしたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
当ブログは私自身の備忘に過ぎませんが、あなたにとって何かしらお役に立てていれば幸いです。
では、再びご縁がありますことをお祈り申し上げます。
合掌
2019.11.12 お知らせ